WindowsにおけるUnicode3.2の扱われ方について



Windows Vista」、「Windows 7」では、Unicode 3.2準拠となっていますが、下記もご参考にしてください。


p(小さなカタカナ「プ」), ce(セに半濁点の文字), tu(ツに半濁点の文字、トに半濁点の文字)のような合成済み文字の作成法については以下のとおり。

Windowsのレタリング技術『Uniscribe』により、小さなカタカナ「プ」<p>というような合成済み文字を作ります。小さなカタカナ「プ」については、メモ帳などで、基底文字 小さなカタカナ「フ」(U+31F7)に、結合文字 合字用半濁点(U+309A)を足すと、自動的にできます。

MacOS Xについては、レタリング技術『ATSUI、CoreText』により、JeditXなどのソフトを使って同様に作成できます。

Linuxについては、レタリング技術『Pango』により、同様に作成できます。



2002年(平成14)3月、「アイヌ語用カタカナ」をサポートした文字コード規格「Unicode 3.2」が制定されました。

WindowsXP sp2以前の状態では、Unicode 3.2対応フォントは入っていませんが、Unicode 3.2対応フォントをインストールすれば、「Internet Explorer 5.5〜」「Outlook Express」「ワードパッド(Windows 95は非対応)」「メモ帳(Windows NT/2000/xpのみ対応)」などのOS標準装備アプリケーションや、「Microsoft Office」に代表されるようなUnicode対応アプリケーション上で「アイヌ語用カタカナ」を表示、印刷、インターネット上での各種情報交換などが基本的にはほぼ出来るようになっています。

Windows XPでも以下の示されるものがインストールされていれば、Unicode 3.2準拠のフォントが使用できます。

WindowsXP および WindowsServer 2003 向けJIS2004対応 MS ゴシック& MS 明朝フォントパッケージについてhttp://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/jp_font/jis04/default.mspx

これが入ると、フォントのバージョンが5になります。

Windows XP 向け ClearType 対応日本語フォント
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=f7d758d2-46ff-4c55-92f2-69ae834ac928&DisplayLang=ja

また、フォントをうまく入ると、「IMEパッド」の「文字一覧」に小さなカタカナ文字が見えます。

なお、Internet Explorer 5.5〜などがインストールされているPC環境では、アイヌ語表記用半濁音記号付きカタカナなどの二つの文字として記述する「合成文字」が一つの文字字形として表示・印刷などを処理するアルゴリズムを持っています

「Internet Explorer 5.5〜」で「アイヌ語用カタカナ」を表示するには、

1 ホームページをUnicode 3.2対応フォントでフォント指定する。(作成側)
2 「Internet Explorer」の表示フォントをUnicode 3.2対応Fontとする。(閲覧側)

とします。

「Netscape 6.0〜」(≒「Mozilla 0.9〜」)や「Opera 7.10〜」でも、フォントとエンコード方式が正しく設定されていれば、表示させる事ができます。


Unicode 3.2準拠で「アイヌ語表記用各種カタカナ」などを実装した、TrueType Extention Font 「ainu_eudc.tte」を、Windows 2000/XP/Server 2003にインストールすれば、Unicodeカーネルアプリケーションにおいて、あたかも「表示に用いられているあらゆる和文書体フォントがUnicode 3.2対応フォントになった」かのように、Unicode 3.2準拠の「アイヌ語表記用小文字カタカナ」「合成文字用濁音記号/合成文字用半濁音記号」「小文字か/小文字け」をシームレスに表示させる事が出来ます。

詳細については、ROM作成物サポートページをご覧ください。