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cakcak kamuy oruspe
チャクチャク カムイ オルシペ
La troglodito
注)版権は、アイヌ語ペンクラブにあります。
注)1. 赤字は、アイヌ語です。
2. 赤字のイタリック文字は、日本語です。相当することばが、アイヌ語にありませんでした。
3. 山形記号「^」は、日本語の長母音を示しています。
4. 緑字は、エスペラント(語)です。
次のプロジェクトに参加して今回のアイヌ語訳となりました
Per tiu Esperantajxo mi partoprenas en jena projekto:
http://lowlands-l.net/anniversary/colophon.php
http://lowlands-l.net/anniversary/aynu.php
http://lowlands-l.net/anniversary/aynu-kana.php
Garêzi onnay ta, cakcak set an.
ガレージ オンナイ タ、チャクチャク セッ アン。
ミソサザイの巣は車置き場の中にありました。
Troglodito havis sian neston en la remizo.
Sinean to ta, cakcak mici cakcak hapo turano, iramante wa powtari a=ere kusu hopunpa wa paye hine, ne powtari set or un a=hoppa ruwe ne.
シネアン ト タ、チャクチャク ミチ チャクチャク ハポ トゥラノ、イラマンテ ワ ポウタリ アエレ クス ホプンパ ワ パイェ ヒネ、ネ ポウタリ セッ オロ ウン アホッパ ルウェ ネ。
ある日のこと、親鳥二羽とも、子供たちのために食べ物を取ってこようと外へ飛び立ち、小さな雛鳥だけが巣に残されました。
Iam la paro ambaŭ flugis eksteren por kapti manĝajojn por la idoj, lasitaj solaj en la nesto.
Iruka an kor, kor mici set or un hosipi wa ek akusu, powtari nep ka sitoma
noyne siran.
イルカ アン コロ、コロ ミチ セトルン ホシピ ワ エク アクス、ポウタリ ネプ カ シトマ ノイネ シラン。
しばらくして、ミソサザイの父親が巣に戻ってきました。
Baldaŭ la troglodita patro revenis hejmen.
"Hemanta an? ku=kor sion, hunna eci=koyki ruwe an? hemanta kusu ene
eci=sitoma hawe?" sekor hawean.
"ヘマンタ アン? クコロ シオン、フンナ エチコイキ ルウェ アン? ヘマンタ クス エネ エチシトマ ハウェ?" セコロ ハウェアン。
「なにがあったんだ?」と父親は聞きました。「子供たち、おまえたちに悪いことをしたのは、誰なんだ?どうしてそんなに怖がっているんだ?」
“Kio okazis cxĉi tie?” li diris. “Kiu minacis vin, infanoj? Estas
vi ĉiuj timigitaj!”
Powtari ene haweoka hi: "ho, ku=mici, poro kamiasi koraci an pe esir ek siri ne. sonno niwen pe ne wa nanuhu astoma p ne. poro sikihi maka wa un=enucisiske wa an na. iyohay sitomare!" sekor haweoka.
ポウタリ エネ ハウェオカ ヒ: "ホ、クミチ、ポロ カミアシ コラチ アン ペ エシリ エク シリ ネ。ソンノ ニウェン ペ ネ
ワ ナヌフ アシトマ プ ネ。ポロ シキヒ マカ ワ ウネヌチシシケ ワ アン ナ。イヨハイ シトマレ!" セコロ ハウェオカ。。
「ああ、パパ」と子供たちは言いました。「大きなおばけみたいなものが、今さっきやってきたんだ。すごく獰猛で恐ろしい顔をしてたんだ!おおきな眼で僕たちの巣を睨んだんだよ。ぼくたち、とっても怖かった!」
“Ho, paĉjo,” ili diris, “ĵus venis granda fantomaĉulo. Ŝajnas, ke li estas
tre sovaĝa kaj terura! Li fiksrigardis nian neston per siaj okulegoj. Ni
vere timis tion!”
"Ohayne un, ne hemanta hunak un arpa?" sekor kor mici hawean.
"オハイネ ウン、ネ ヘマンタ フナク ウン アラパ?" セコロ コロ ミチ ハウェアン
「そうか、わかった、そいつはどこに行ったんだ?」と父親が言いました。
“Mi komprenas,” la troglodita patro diris, “Kien li iris?”
"Tooni un arpa." sekor poho hawean.
"トオニ ウン アラパ。" セコロ ポホ ハウェアン。
「ええと、あっちの方へ行った」と子供たちが答えました。
“Nu” ili diris, “li iris for tiudirekten.”
"En=tere wa oka yan, kese k=anpa kusu ne. nep ka eci=eranak ka somo ki no oka yan. ku=kor sion ne hemanta k=oskoni wa ku=koyki kusu ne na." sekor kor mici hawean kor, hopuni wa arpa.
"エンテレ ワ オカ ヤン、ケセ カンパ クス ネ。ネプ カ エチエラナク カ ソモ キ ノ オカ ヤン。クコロ シオン ネ ヘマンタ コシコニ ワ クコイキ クス ネ ナ。" セコロ コロ ミチ ハウェアン コロ、ホプニ ワ アラパ。
「待っておいで」と父親が言いました。「そいつを追いかけて行ってやる。心配しなくていいんだよ、子供たち、お父さんがそいつをつかまえてやるから」父親はそう言って、飛び立って行きました。
“Atendu!” la troglodita patro diris, “Mi volas serĉi lin. Ne plu ĝenu vin,
infanoj. Mi volas kapti lin.” Post tio li flugis post li.
Cakcak mici ru sittok or pakno hopuni wa arpa akusu, toan ta apkas pe raion ne siri ne.
チャクチャク ミチ ル シットク オロ パクノ ホプニ ワ アラパ アクス、トアン タ アプカシ ペ ライオン ネ シリ ネ。
親鳥が道の曲がり角まで来てみると、そこを歩いているのはライオンでした。
Kiam li venis ĉirkaŭ la kurbiĝo, troviĝis leono, kiu marŝis laŭ la vojo.
Korka, ne cakcak raion ne yakka sitoma ka somo ki. ne raion setur ka ta ran hine, "hemanta ne kusu k=unihi un e=ek wa ku=powtari e=sitomare ruwe?" sekor hawekoyki ruwe ne.
コロカ、ネ チャクチャク リオン ネ ヤッカ シトマ カ ソモ キ。ネ ライオン セトゥル カ タ ラン ヒネ、"ヘマンタ ネ クス クニヒ ウン エエク ワ クポウタリ エシトマレ ルウェ?" セコロ ハウェコイキ ルウェ ネ。
ミソサザイはライオンを怖れませんでした。ライオンの背中に舞い降りて、「何の用があってうちに来て子供たちを怖がらせたりしたんだ?!」とライオンを叱り始めました。
Sed la troglodito ne timis. Li surdorsiĝis al la leono kaj ekriproĉis lin.
“Kial vi venis mian hejmon,” li diris, “kaj teruri miajn infanojn?!”
Ne raion anak kosiramuysamte kor apkas a apkas a.
ネ ライオン アナク コシラムイサムテ コロ アプカシ ア アプカシ ア。
ライオンは知らぬ顔をして歩き続けました。
La leono ne atentis ĝin kaj marŝadis.
Ne cakcak pon korka rametokkor pe ne kusu, po hene yupkeno hawekoyki hawe ene an hi: "teor un e=ek kuni p ka somo ne. e=eraman ya? suy e=ek katu an yakun, yupke no eci=koyki kusu ne na! ene ku=ki hi ka k=etoranne korka..." sekor hawean kor, oatcikiri rikinka kor, "neun ne yakka suy e=ek yakun, ku=cikiri ani nani e=ikkewe ku=kaye kusu ne na!" sekor hawean kor, ne cakcak set or un hopuni wa hosipi ruwe ne.
ネ チャクチャク ポン コロカ ラメトッコロ ペ ネ クス、ポ ヘネ ユプケノ ハウェコイキ ハウェ エネ アン ヒ: "テオロ ウン エエク クニ プ カ ソモ ネ。エエラマン ヤ? スイ エエク カトゥ アン ヤクン、ユプケ ノ エチコイキ クス ネ ナ! エネ クキ ヒ カ ケトランネ コロカ..." セコロ ハウェアン コロ、オアッチキリ リキンカ コロ、"ネウン ネ ヤッカ スイ エエク ヤクン、クチキリ アニ ナニ エイッケウェ クカイェ クス ネ ナ!" セコロ ハウェアン コロ、ネ チャクチャク セッ オロ ウン ホプニ ワ ホシピ ルウェ ネ
そこでこの小さな鼻っ柱の強い鳥は、ライオンを一層激しくなじりました。「おまえはこんなところに来る理由はないんだ、わかったか!もし、またやって来るようなことがあったら、目にものを見せてやる!こんなことは本当はしたくないんだが」と言いながら、親鳥は片脚を挙げました。「それでも、またやって来たら、この脚であっという間におまえの背中をへし折ってやる!」そう言って親鳥は巣に飛んで帰りました。
Pro tio la ĝena uleto riproĉis lin pli sovaĝe. “Vi havas nenian rezonon
esti tie, mi diras al vi! Kaj se vi venos refoje,” li diris, “nu, do vi
sciiĝos! Mi vere ne volas fari tion,” li diris kaj fine levis sian unu
kruron, “sed tiam mi tuj rompos vian dorson per mia kruro!” Post tio li
flugis reen al sia nesto.
"Easir, ku=kor sion, tane pirka wa. pirkano ku=nure ruwe ne kusu,
suy ek ka somo ki nankor." sekor hawean. tane pirka.
"エアシリ、クコロ シオン、タネ ピリカ ワ。ピリカノ クヌレ ルウェ ネ クス、スイ エク カ ソモ キ ナンコロ。" セコロ ハウェアン。タネ ピリカ。
「さあさあ、子供たち、もう大丈夫だよ。あいつにはよく言い聞かせてやったからね。もう戻ってくることはないよ。」と父親は言いました。
“Jen estu trankvilaj, infanoj,” li diris, “mi sincere admonis lin. Li neniam
revenos.”
出典
http://lowlands-l.net/anniversary/colophon.php
このページには、次のようにあります。
Main source: Peter Martens, "Probleme der Rechtschreibung von niederdeutschen Vokalen und Diphthongen," pp. 101-189 in Heinrich Kahl, ed., 75 Jahre Fehrs-Gilde (1916-1991):
Jubilaumsschrift der Fehrs-Gilde, Hamburg (Germany): 1991.
地域言語の低地ザクセン(サクソン)語(低地ドイツ語:オランダ語を含む北ドイツ方言)の民話:「ミソサザイ」
ヨーロッパ評議会の「少数・地域言語のためのヨーロッパ憲章」を受け入れる際の声明(1998年1月23日)において、ドイツ政府は、北ドイツ一帯に広く分布する低地ドイツ語を独自の「地域言語」として認知しています。
[Esperanto]
Popola rakonto de la loka lingvo Platdiĉa (Malsupra Germanlingvo): "La troglodito ”
En la deklaro (en la 23-a de januaro 1998) ĉe akcepti 'Eŭropan Ĉarton por plimalgranda kaj loka lingvo' de Eŭropa Konsilantaro, la registaro Germanio rekonis la lingvon Platdiĉan uzatan vaste en la zono Nord-Germanio kiel la unikan lokan lingvon.
De Tuunkruper (The Wren)
a Low Saxon (Low German) folktale in various orthographies with translations into other dialects and languages
Japanese Translation
by Reinhard F. Hahn, Seattle, USA, and Tomoko Kurata Gautier (蔵田智子), Chatillon, France
http://lowlands-l.net/anniversary/japanese.php
Ainu Translation (Japan)
by YOKOYAMA Hiroyuki, Hokkaido, Japan
Esperanto Translation (Japan)
by YOKOYAMA Hiroyuki, Hokkaido, Japan, and HOŜIDA Acusi, Hokkaido, Japan