エント (ナギナタコウジュ)
(アイヌ語)
ento
エント
(エスペラント)
Elsholtzia ciliata [latene], naginatak額yu [japane]
このページを表示させるには、Windows Me以前のシステムでのNetscape 3.x や 4.x や azur(azurはWindows98以上)、Mac OS 9.2以前のシステムでのNetscape 3.x や 4.x や iCabをお使いになり、Shift_JIS X0213 のフォントを指定してください。
WindowsXPやMacOSXでは、azurを使うと、ユニコード3.2に準拠しているフォントを指定することによって、このShift_JIS
X0213 に準拠したWebページを表示させることができます。
また、MacOS X ver10.4.11でダウンロードされるSafari ver.3.0.4 を用いると、表示→テキストエンコーディング→日本語(Shift JIS X0213)というエンコーディングが機能するようになりました。Unicode 3.2 に対応しているフォントで表示されます。MacOS X ver10.3 以前でダウンロードできるSafari ver.1.1では、Safari→環境設定→テキストエンコーディング→日本語(Shift JIS X0213)というエンコーディングが選択できましたが、機能してませんでした。
ソースを編集する時は、Alpha for WindowsXP (http://www.interq.or.jp/student/exeal/dss/res/alpha/) や Netscape Composer 4.78 for WindowsMe や テキストエディット for MacOSXをお使いください。
このページ内にある「香ジュ」(ジュは、草かんむりに需)の「ジュ」ですが、Shift_JIS
X0213に対応する環境であれば、「B」(草かんむりに需)と表示することができます。
ちなみに、JIS X0221(ユニコード2.1とISO-10646:1993に相当、補助漢字(JISX0212:1990)を含む)やユニコード3.2などでも、この文字「B」(草かんむりに需)は表示できますので、WindowsXPやMacOSXなどの環境では、ユニコードに対応しているソフトであれば、表示が可能です。
なお、このページは、WindowsXPやMacOSXの環境における azur やMacOS X ver10.4.11でダウンロードされるSafari ver.3.0.4のようなShift_JIS
X0213に対応しているブラウザでないと表示しませんのでご注意ください。
エント(ナギナタコウジュ)は、匂いが強いので、病の神がいやがると言われています。
(アイヌ語)
ento hura ruy pe ne kusu, payoka-kamuy emaka sekor a=ye.
エント フラ ルイ ペ ネ クス、 パヨカ・カムイ エマカ セコ アイェ。
(エスペラント)
La ordono de la sova゙herbo "ento" estas forta. Pro tio la ainaj popoloj
daras, ke la aina dio de malsano mal畭tas ゙in.
別の名は、セタエントやセタントとも言います。
(アイヌ語)
oya rehe anak, setaento neya setanto sekor a=ye.
オヤ レヘ アナ、 セタエント ネヤ セタント セコ アイェ。
(エスペラント)
リiaj aliaj nomoj estas a "setaento" a "setanto".
川上まつ子さんは、次のように言いました:「何でもサヨさエント入れたり、キキンニ入れたりして食べるのが好きであったんだべね。わしらの口には、あんまり好きでなくてくさい物、くさい物っていえば、おっかあ笑ったり怒ったり、こういうの食べてれば病気しないんだっていったもんだけど。」
(アイヌ語)
Kawakami Matuko katkemat ene hawean i; "nep ne yakka sayo or ento a=omare
ka ki, kikinni a=omare ka ki wa, a=e ruwe ne. hura ruy pe kusu k=e emaka
sekor ku=ye kor, ku=kor hapo mina ka iruska ka ki kor, tanpe e=e yak somo
e=siyeye p ne sekor hawean".
川上まつ子 カッケマッ エネ ハウェアン イ; "ネ ネ ヤッカ サヨ オ
エント アオマレ カ キ、 キキンニ アオマレ カ キ ワ、 アエ ルウェ ネ。 フラ
ルイ ペ クス ケ エマカ セコ クイェ コ、 クコ ハポ ミナ カ イルカ
カ キ コ、 タンペ エエ ヤ ソモ エシイェイェ ネ セコ ハウェアン。"
(エスペラント)
S-ino KAWAI Matuko diris jene; "Oni enmetis a ento-n a kikin'ni-on
en la kaンo kaj man゙as ilin. La odoro estas forta, tial mi diris, ke al
mi malplaンas man゙i tion, tiel mia patrino ridis kaj koleris kaj diris,
ke se vi man゙as tion, vi ne malsani゙as.
中本ムツ子さんは、次のように言いました:「頭が痛くなると、母はナギナタコウジュを取りに外に行きました。あかゆの中に入れてさじで食べさせてくれました。」
(アイヌ語)
Nakamoto Mutuko katkemat ene hawean hi; "ku=sapaha arka kor ku=kor
totto satanto kar kusu soy ta arpa. sayo or setanto omare wa pon kasup
ani en=ere."
中本ムツ子 カッケマッ エネ ハウェアン ヒ; "クサパハ アカ コ
クコ トット サタント カ クス ソイ タ アパ。 サヨ オ セタント オマレ
ワ ポン カス アニ エネレ。"
(エスペラント)
S-ino NAKAMOTO Mucuko diris jene; "Kiam mia kapo doloras, mia patrino
iras kolekti setanto-n. ロi enmetas setanto-n en la kaンo kaj man゙igas
tion al mi per kulero."
「知里真志保の分類アイヌ語辞典」には、こう書かれています:
(アイヌ語)
"Tiri-Masiho-no-bunrui-aynu-go-ziten" kampi ka ta, ene a=nuye hi;
"知里真志保の分類アイヌ語辞典" カンピ カ タ、 エネ アヌイェ ヒ;
(エスペラント)
"ラIRI-Ma疂ho-no-bunrui-aynu-go-゙iten (Klasifikita vortaro de aina
lingvo de ラIRI Ma疂ho)" skribas jene;
「莖(くき)葉は、多量に採取して、陰干しにして、お茶のようにして飲みました。風邪にかかった時も、これを煎じて飲みました。」
(アイヌ語)
"ento poronno a=kar wa, a=satke wa a=popte wa a=ku ruwe ne. omkekar=an
hi ta ka neno iki=an ruwe ne".
"エント ポロンノ アカ ワ、 アサッケ ワ アポテ ワ アク ルウェ
ネ。 オケカラン ヒ タ カ ネノ イキアン ルウェ ネ。"
(エスペラント)
"Oni kolektas multa da ento-n kaj sekigas en la ombro kaj trikas tion
kiel teo. Kiam oni malvarmumas, oni infuzas kaj trinkas ゙in."
青木愛子さんは、次のように言いました:「サタエントを水から煮立て、その蒸気を吸わせます。この時、鍋を下ろして、その鍋の上に顔をもっていき、蒸気を吸います。頭から毛布か何かをすっぽりかぶせると蒸気は逃げず、患者は全身から汗をかいて、風邪が抜けます。この治療の時、セタエントの煮汁を飲んでも発汗します。この蒸気を吸う方法をヤイスマウカラ(yay-su-maw-kar)と言います。」
(アイヌ語)
Aoki Aiko katkemat ene hawean i; "wakka or setaento a=omare wa a=popte
wa, usey mawe a=seru ruwe ne. siyeye kur sapaha un m撹u ka nep ka a=kamure
kor, pirkano seru wa poppetaasin kusu, omke pirka ruwe ne. uwehe a=ku yakka
poppetaasin=an ruwe ne. ene iki=an hi yaymawkar ne sekor a=ye p ne ruwe
ne".
青木愛子 カッケマッ エネ ハウェアン イ; "ワッカ オ セタエント
アオマレ ワ アポテ ワ、 ウセイ マウェ アセル ルウェ ネ。 シイェイェ ク
サパハ ウン モフ カ ネ カ アカムレ コ、 ピカノ セル ワ ポッペタアシン
クス、 オケ ピカ ルウェ ネ。 ウウェヘ アク ヤッカ ポッペタアシナン
ルウェ ネ。 エネ イキアン ヒ ヤイマウカ ネ セコ アイェ ネ ルウェ
ネ。"
(エスペラント)
S-ino AOKI Aiko diris jene; "Oni enmetas setanto-n en akvo kaj infuzas,
sekve enspiras ゙ian vaporon. Oni metas kovrilon sur la kapo de malsanulo,
tial la malsanulo povas enspiri ゙in bone, sekve li 疱itas kaj resani゙as
de malvarmumo. Kiam oni trinkas la akvon, oni 疱itas. Oni nomas la manieron
"yaysumawkar".
エントは、日本、アジア、ロシア、ヨーロッパに生えています。山に生えたり、道ばたに生えます。
(アイヌ語)
ento anak Nippon, Azia, Rosia, Y較oppa or us pe ne. kim ta neya ru
taksam ta neya an pe ne ruwe ne.
エント アナ 日本、 アジア、 ロシア、 ヨーロッパ オ ウ ペ ネ。
キ タ ネヤ ル タサ タ ネヤ アン ペ ネ ルウェ ネ。
(エスペラント)
"ento" elkresk en Japanio, Azio, Ruso kaj E穩opo. Trovi゙as en monto
a vojo.
30cmから60cmほどになり、秋には花穂(かすい)がなります。
(アイヌ語)
30cm wano 60cm pakno na wa, sircuk kor pusi an ruwe ne.
30cm ワノ 60cm パノ ナ ワ、 シチュ コ プシ アン ルウェ
ネ。
(エスペラント)
リi elkreskas de 30cm ゙is ンirka 60cm, en a穰uno la semo aperas.
花穂(かすい)はナギナタのようなので、日本ではナギナタコウジュ(シソ科)という名前です。
(アイヌ語)
pusi anak naginata koraci an kusu, sisam or ta naginatak額yu (siso-ka)
sekor re an.
プシ アナ ナギナタ コラチ アン クス、 シサ オ タ ナギナタコウジュ
(シソ科) セコ レ アン。
(エスペラント)
La semo estas simila al naginatak喝炒 (japanan glavlanco), tial en
Japanio oni nomas ゙in naginatak喝炒 (la familio perilo).
エントは、「Elsholtzia ciliata」という学名です。「ciliata」は、緑毛のあるものという意味です。
(アイヌ語)
ento anak "Elsholtzia ciliata" sekor gakumai an. "ciliata" itak'ipe
anak, "siwnin numa us pe" ne.
エント アナ "Elsholtzia ciliata" セコ 学名 アン。 "ciliata"
イタイペ アナ、 "シウニン ヌマ ウ ペ" ネ。
(エスペラント)
La scienca nomo de "ento" estas "Elsholtzia ciliata" latine. La "ciliata"
signifas "a瀰 kun verdan lanugon".
漢方では、香B(こうじゅ)と呼ばれます。
(アイヌ語)
konp or ta, "k額yu" sekor a=ye p ne.
漢方 オ タ、 "香B" セコ アイェ ネ。
(エスペラント)
En kanp (ンina medicino) oni nomas ゙in "k喝炒".
エントには、少しの精油を含んでいます。
(アイヌ語)
ento or ponno seiyu o ruwe ne.
エント オ ポンノ 精油 オ ルウェ ネ。
(エスペラント)
"ento" enhavas malmulte da esencoleojn.
精油は強い匂いの元です。
(アイヌ語)
seiyu an kusu hura ruy pe ne.
精油 アン クス フラ ルイ ペ ネ。
(エスペラント)
La esencoleoj estas la ka窘o de la forta odoro.
精油成分には、エルショルチアケトンやナギナタケトンなどがあります。
(アイヌ語)
seiyu or ta Erusyorutiaketon neya Naginataketon neya, usa okay pe an.
精油 オ タ エルショルチアケトン ネヤ ナギナタケトン ネヤ、 ウサ
オカイ ペ アン。
(エスペラント)
En la esencoleo trovi゙as elsholtziaketon kaj naginataketon kaj aliaj.
精油は、血行を盛んにし、発汗を促進し、解熱する作用があると言われています。
(アイヌ語)
seiyu ani kekk a=pirkare wa, poronno poppetaasin=an wa, omkekar a=pirkare
p ne sekor a=ye ruwe ne.
精油 アニ 血行 アピカレ ワ、 ポロンノ ポッペタアシナン ワ、 オケカ
アピカレ ネ セコ アイェ ルウェ ネ。
(エスペラント)
Oni diras, ke la esencoleo agas kiel pli bone sangocirkuli, 疱iti
kaj senfebrigi.